協同の組織”むぎのめ”憲章

 協同の組織”むぎのめ”は,社会福祉法人麦の芽福祉会を支援する組織「かごしま福祉ネットハロー」をより発展させる取り組みから出発しました。それは単に社会福祉法人麦の芽福祉会を支えるという限定された活動から,以下に掲げている理念をみずからの理念として多くの人々と連携し,この社会に理念を実現させようという社会的・文化的・経済的な活動への発展でした。
 そして,私たちは,その活動は,協同組合的理念と組織的理念と組織形態で進めることがふさわしいと考え,ここに協同の組織を作ることにしました。

  1. 協同の組織”むぎのめ”は,共同で所有し民主的に管理する諸活動・諸事業を通じて,共通の社会的・文化的・経済的ニーズと願いを満たすために自発的に手を結んだ人々の自治的組織です。(定義)

  2. その目的は,協同を通して人間性・個性・人権の回復・発展であり,人間発達と自己実現そして地域発展を目指しています。(組織目的)

  3. 協同の組織”むぎのめ”は,相互援助,自己責任,民主主義,平等,公正そして連帯という価値の上に連帯して諸活動と諸事業を進めるとともに,結果だけでなく進めていく過程を大事にします。(組織としての価値)

  4. 協同の組織”むぎのめ”の会員は,これまでに人々が築き上げてきたヒューマニズムの伝統を受け継ぎ,誠実,公開,社会的責任そして他人への配慮という倫理的価値を信条とします。(会員としての価値)


    協同の組織”むぎのめ”は,その価値実現を実践に移すために次のような原則を定めます。


  5. 第1原則 自発的で開かれた会員制
    協同の組織”むぎのめ”は,人々の個性と人権を発展させる方向で結ばれた組織です。その理念を志向する意思のある全ての人々に対して開かれています。


  6. 第2原則 会員による民主的管理
    協同の組織”むぎのめ”は,会員によって管理される民主的な組織です。会員はその法人決定への参加,企画への参加,運営への参加,利用への参加に積極的に参加します。選出された代表として活動する人は,会員全員に対して責任をもっています。また,重要事項決定に当たっては,個人会員は一人一票という平等の議決権をもっています。


  7. 第3原則 会員の経済的参加の非営利性
    会員は,協同の組織運営の為に公平に会費を拠出し,それを民主的に管理します。また,会員は自発的に諸活動,諸事業を企画したり,積極的に運営に参加します。しかし,その目的は利潤追求ではなく社会目的の実現にあります。
    諸活動,諸事業を通してできた剰余金は,次の目的のために支出します。
    ・協同の組織”むぎのめ”の発展のために。
    ・会員の承認により,連帯の組織である社会福祉法人麦の芽福祉会の活動を支援するために。


  8. 第4原則 自治と自立
    協同の組織は,会員が管理する自治的な相互援助組織です。従って,政府,政党,宗教その他いかなる他者,権力の直接的な統制下には置かれません。また,外部との連携においては,協同の組織の自主性を保持する条件において行います


  9. 第5原則 教育,訓練および広報
    協同の組織は,会員その代表,ワーカー等が協同の組織の発展に効果的に貢献できるように教育を重視します。また,希望する全ての人々のために教育的事業をすすめます。更に,これらの諸活動,諸事業の特質や意味について広報に努めます


  10. 第6原則 協同の理念をもつ組織との協同
    協同の組織”むぎのめ”は,協同の価値をもつ他の組織と積極的に協同し,会員に最も効果的なサービス,情報を提供します。


  11. 第7原則 コミュニティーへの関心
    協同の組織”むぎのめ”は,会員によって承認された諸活動,諸事業を通じてコミュニティーの発展のために貢献します。


  12. 第8原則 協同の組織がすすめる諸活動,諸事業は,「命を守り」「仕事をおこし」「地域を作り」「文化を高める」「人を育てる」という福祉の根源にさかのぼった思想に貫かれているように努めます。